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山形大学附属博物館 展示紹介
(2020年度 博物館実習生制作)
山形大学附属博物館には、考古資料として「結髪土偶」が収蔵・展示されています。
このページでは「結髪土偶」や土偶そのものに関して、まとめました。
「結髪土偶」: テキスト

結髪土偶(けっぱつどぐう)
山形県寒河江市 石田遺跡 出土
「結髪土偶」: 営業時間
結髪土偶と出土遺跡
結髪土偶は、寒河江市字石田、高瀬山の北東の微高地にある石田遺跡で出土しました。
縄文時代晩期から弥生時代にかけて営まれた遺跡です。
山形県にも弥生土器があるということが判明したのは、
昭和25年(1950)に伊藤信雄東北大学教授が石田遺跡出土の土器を実見し、
弥生土器であると指摘したことがはじめです。
東北芸術工科大学名誉教授の加藤稔氏は、
弥生時代後期(Ⅴ期)の標準資料として、石田Ⅱ式の形式名を与えています。
また、石田遺跡からは、縄文時代晩期の遺物として、結髪形土偶や遮光器土偶などが出土しています。
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土偶
土偶とは土で作られた人形のことで、多くの場合、縄文時代の土製品人形を指します。
土偶は、縄文時代の人々の内面的生活に深いかかわりをもつものであったと考えられています。
たとえば、豊穣祈願や病気・けがなどの身代わりであったという説があります。
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遮光器土偶
青森県つがる市木造亀ヶ岡出土
(東京国立博物館 所蔵)
大きな目が特徴の土偶。遮光 器とは雪メガネのこと。
縄文時代晩期前半に登場する。

結髪形土偶
山形県寒河江市石田出土
(山形大学附属博物館 所蔵)
髪を結んでいるかのように頭髪の間に楕円形の空間を持つ土偶。
縄文時代晩期終末期以降に登場する。
「結髪土偶」: 展覧会

「縄文の女神」
山形では、広くその名が知られる土偶が出土しています。
山形県舟形町の西ノ前遺跡で発見された、「縄文の女神」の愛称で呼ばれる土偶は、国宝にも指定されました。
現在、山形県立博物館に所蔵され、展示がおこなわれています。
「結髪土偶」: 画像
参考文献
・寒河江市史編纂委員会 編『寒河江市史 別編 考古編』2019,寒河江市
・相賀徹夫 編『日本大百科全書 16』1987,小学館
・東京国立博物館 ウェブサイト
・山形県立博物館 ウェブサイト
「結髪土偶」: テキスト
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